働き方改革

【Aマッソ問題】社会学的観点で見るネット炎上

Yahoo!ニュースを見ていると
コメント欄がひときわ荒れている記事がありました。

Aマッソというお笑い芸人が
テニスの大坂なおみ選手の
外見を侮辱するネタを披露したという記事です。
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Aマッソのネタに見る秩序の崩壊

「人種差別はいけない事」
「ネタで済むことと済まないことがある」
これは多くの人の賛同が得られることだと思います。

しかしながら往々にして
人種の違いや異文化を
攻撃して笑いに変えようとする
ネタは昔から存在します。

なぜ、そのような笑いが
成立してきたのか。
その理由は社会学用語でいうところの
「内集団」と「外集団」で説明がつきます。

この言葉はアメリカの社会学者
ウィリアム・サムナーが唱えた説で
①趣味や趣向が同じ
②共通の利害関係
③行動を共にする人
このような共通点がある人が
集団になると他の集団に対して
攻撃的になり、結束力が
強まるとされている理論です。

これを今回のAマッソ問題に
置き換えると

お笑い好きの人たちが
ライブハウスのような
ある種の「閉鎖空間」で
非日常を求めて集まってきた。

タブー視されていることでも
お笑い芸人という立場や劇場という
閉鎖空間内だから観客も「冗談」として
受け取ってくれるだろう。

このように芸人側が観客を
「内集団」として認知し
世の中的にダメなことを
ネタとして扱って許されるだろう
このように考えたことが
このようなネタをやってしまった
経緯だったのではないかと思います。

仲間だと思っている人に向けて
肌の色や人種の違いという
外集団への過激な攻撃をすることで
芸人側と観客側に一体感を生み
笑いに変えようとしたのではないかと
分析することができます。

ネットが発達したことで炎上するのはなぜか

繰り返しになりますが、
このようなネタは昔からあったと
思いますし、Aマッソ以外の
芸人がやっている事例もあるかもしれません。

なぜこの芸人だけが、Yahoo!ニュースで
ボコボコにされているのでしょうか。

1番の原因は、やって良いことと
悪いことの境界線を見誤ったことですが
YOUTUBEに動画が拡散されたことが
ここまで炎上させたきっかけです。

YouTubeに拡散されたことで
先ほど書いた「内集団」の概念が
成り立たなくなります。

ライブハウスの中で
不謹慎なネタを冗談として
とらえ、それを笑うという
コミュニティ内の秘密の共有が
成り立っていないのです。

その芸人がホームグラウンドだと
おもっていた劇場から反強制的に
ネット社会によって公共圏に
ネタが拡散されたことで
「なんだコイツら」という話に
なったのです。

芸人にかかわらず
大人全般に言えることですが
発信するときは、
それが外部に漏れても
胸をはれる内容かどうか
考えることが大切にな時代になりました。