4冊目『自意識(アイデンティティ)と創り出す思考』

しばらくの間続いている「自己啓発ブーム」でプラス思考はすべてを解決する。
上昇志向こそが人生の成功の最短ルート。上記のような考え方が蔓延してきているように思います。

プラス思考や上昇志向は否定しないですが、人生成功の最短ルートのように書かれているのは少し違うと思います。

最近の自己啓発ブームに警笛をならし、違う方面からのアプローチを勧めているのが本日紹介する本です。

2016年発刊 自意識(アイデンティティ)と創り出す思考

原著のタイトルは「identity」のみで副題として、自分をどう思うかなどどうでもいい理由と書き添えられているそうです。

この本は冒頭に書いたような自己啓発本に多い
「自分自身の可能性を信じる」
「ポジティブシンキング」
この2つを真っ向から
否定する内容となっています。本から引用すると

根拠もないのに妥当な自信を持てというのは、現実を無視して正気を失えというのに等しい。

とまで書かれています。

第1章はページも使い、自己肯定感を高めることで人生を向上させられるという考え方は間違っていると説いています。
自己肯定感が高まるだけで、その人の能力が飛躍的に上昇するはずはなく、行動、能力、戦略、学びのパターン、経験など様々な要素の関連を見て成功要因を分析すべきだと解説がされています。

併せて、著名な音楽家や作家、政治家は自己肯定感が低いことを例に挙げ、自己肯定至上主義への反論根拠を強化しています。

結論、この本では、誰もが自分が望む人生を送りたいと望んでいるのは当然なのだから、自己肯定感という感情に頼るのではなく、自分は行きたいところにどれくらい近づいているのかを測るべきだと説いています。

第1章の結論
「自分は何者か」ではなく、「自分にとって大切なことをどれだけ創り出せているか」にフォーカスを移そう

自意識(アイデンティティ)に刷り込まれる思い込み

第2章も自己啓発主義への批判になります。
この章では、自分の理想はコンプレックスの否定であり、自分の理想を追い求めれば追い求めるほどコンプレックスが刷り込まれてしまう悪循環について書かれています。
冒頭、下記の問いから2章は始まります。

・自分の人生についてどんな理想を抱いてきたか。
・自分はどうあるべきだと思っているか。
・どんなふうに生きるべきだと思っているか。
・何を達成しなくてはならないと思っているか。
・何を考えなくてはならないと思っているか。
・どんな行動をしなくてはならないと思っているか。

この問いの答えが、自分が今できていないと目を背けたいことか、自分が気づき上げてきた社会規範ということになります。

例えば、自分の学歴がコンプレックスな人ほど学習歴をひけらかす。
臆病者だと悩んでいる人ほど危険なアクティビティに挑戦する。

上記のように、自分のコンプレックスをかき消すために、それと相反する体験をかき集めようとします。
多くの人は、自分の人生において創り出したいものとベクトルが一致するか自覚しないまま「体験談コレクター」となり、時間やお金を浪費してしまいます。
そのため、自分の理想を知りそのコンプレックスを特定する必要があるのです。
そして、コンプレックスに向き合うのではなく、自分が実際に出した目に見える成果にフォーカスすることこそが人生を変えると説いています。

第2章の結論
「 嫌な思い込み」は変えられない。現実に根ざしたものではないからだ。本当に創り出したい成果にフォーカスを合わせ、どう見えるかを気にするのをやめれば自分をどう思っているかは問題ではなくなる。

1章、2章を見てきましたが18章まで手を変え品を変え、
あなたが何者かは関係ない。創り出したい成果に目を向けろ
これが繰り返し語られています。

人生を変えるのは、断じて「自分が自分をどう思っているか」ではなく「目標を見定め行動や学習を繰り返し、どのくらい近づいているか」にフォーカスすることだと説いています。

人生が自分のコンプレックスを消し続けるための時間だったら、あまりにも残酷だと思いませんか?
僕は嫌です。そのためにブログやWEBで20代の同世代の仲間たちにエールを送りたいと思っています。
PV数やブログの記事の更新数といった実数で測定可能なので、ブログって自分の人生を豊かにするためのツールだと僕は思っています。

あなたもブログをはじめましょうとは言いませんが、会社だけでなく個人で学び更新し続けられるものを1つ持っておくことが大切だと思います。