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仕事のやる気が上がらない。転職を考えたり五月病を治すシンプルな方法

ゴールデンウィークが明けて1週間。仕事のペースは戻りましたか?
今年のゴールデンウィークは有給などを上手く使って11連休にすることができました。

11連休というと社会人にとってはお盆や年末年始以上のまとまった休みだったと思います。
この機会に普段はできないような、ドラマやアニメの一気見や自分の将来についてゆっくり考えた人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では下記のような方に参考になる記事だと思います。

コロナの報道や日本の景気が悪化していくニュースが毎日流れているけど、自分はこの先大丈夫かな
今の仕事をなんとなく続けているけど、もっと自分に向いた仕事があるんじゃないか
仕事へのモチベーションが高くないといけないみたいな風潮についていけない




同じような悩みを持っている人は多く、大手調査会社のギャラップ社が139カ国の企業に「あなたは自分の仕事に熱意を持って取り組んでいるか」という質問をして仕事に対するモチベーションを調査したことがありましたが日本は139カ国中132位。熱意を持って仕事に取り組んでいると答えた人はわずか6%だけでした。

多くの日本人は自分の仕事に生きがいや意味を見出しておらず生産性も低いことがわかりました。
初めて就職し社会に出たときは多かれ少なかれ、自分の可能性や将来のキャリアに胸を膨らませていた人が多いことでしょう。

それなのにどうして、このような調査結果になったり、鬱々とした気持ちで月曜日を迎える人が多いのでしょうか?そして後悔しない仕事選びやキャリアステップを歩むにはどうすればいいのでしょうか。

2020年に大ヒットした『科学的な適職』を参考文献にし、私たちがより良い生活を送るためのヒントを探って行きたいと思います。
本の要約は有名なYouTuberの動画や様々な書評サイトがあるので、本の内容はそこそこに、それをどのように解釈し行動に移していくのか考えていきます。

仕事のモチベーションとやる気は関係ない。最初からやりがいを求めるから心が折れる

2015年にミシガン大学が「好きなことを仕事にする人は幸せか」というテーマで大規模な調査を行い、被験者の仕事観を「適合派」と「成長派」の2つに分類しました。

適合派
適合派
給与は低くても自分の好きな仕事に就くことが満足
成長派
成長派
仕事はそんなに楽しくなくてもいいけど給与の良い仕事に就くことが満足

「自分の好きな仕事」についた適合派が幸せなキャリアを歩むと考えるのが普通でしょう。自分の好きな仕事に就いて活躍する姿を思い浮かべて、社会や顧客のために高い価値を提供する高いモチベーションが続くと思う人が多いと思います。

しかしながら、調査結果では「成長派」の方が昇給している人が多く、離職率が低いことがわかりました。
適合派の人は、キャリアの序盤では適合派より高いモチベーションで仕事に取り組むことができましたが、1年後・5年後の追跡調査では成長派のキャリア・年収・幸福度の方が高いという結果が示されました。

実際に社会に出て仕事をしている人は、職場の人間関係、自分か担当する業務領域、顧客との関係性、
これら全てにストレスがない状態というのは、かなり稀なことだと実感していると思います。

「適合派」の人たちは仕事で壁にぶつかったときに、それらを「顧客Aのクレーム」「隣の課のBさんは嫌なヤツ」と、それぞれの問題を個別の出来事としてとらえるのではなく

自分は、この仕事に向いていなかったのではないか

とネガティブな方向に抱え込んでしまいます。その結果、精神的にしんどくなってしまったり、同じ業界の別会社への転職など広い視野を持った行動がしづらくなったりしてしまいます。

そんなこと言われてもモチベーションが高められる仕事を選んで、そこで活躍したいよ!

そう思う人が多いと思います。
仕事のモチベーションについては、2014年ロイファナ大学の面白い研究結果があります。

多数の企業家へのアンケート調査を行ったもので、結果は仕事への情熱やモチベーションは自分自身が仕事に割いているリソースに比例するというものでした。
仕事のモチベーションに関しては、これが心理だと思っています。

営業をしている人の共感を得られると思いますが、営業職が最も高いモチベーションでパフォーマンスを発揮するのは自分が与えられたノルマの達成が見え始めた状態だと思います。
苦しい中「もう1件電話しよう」「お客様先に立ち寄ろう」と上司へのポーズではなくて自分のために前向きな動機で動けるのは上記の状態のときだと思います。

人が最もモチベーション高く、物事に取り組めるのは「あと少し頑張れば報酬が得られることが見えている」状態です。
では、モチベーションを感じられる状態を自分で主体的に作り出すには、どうすればいいのでしょうか。


モチベーションとやる気を高めるための仕事の進め方

『科学的な適職』ではモチベーション高く仕事をするための要素として7つの項目をあげています。

  • 自由・・その仕事に裁量権はあるのか
  • 達成・・前進している感覚は得られるか
  • 焦点・・自分のモチベーションにあっているか
  • 明確・・なすべき事や評価軸はハッキリしているか
  • 多様・・仕事内容にバリエーションはあるか
  • 仲間・・組織内に助けてくれる友人はいるか
  • 貢献・・どれだけ世の中の役に立つのか

まずは「自由」です。この項目は「昇格や出世」にも大きな関係があります。ネットニュースでは「出世したがらない若者」が、たびたび取り上げられますが、この本の結論から会社勤めの人は積極的に出世を狙った方が良いと思います。

1380名の労働者を集めた台湾の研究では職場での自由度が上がるほど、仕事への満足度が上がり、離職率も下がったとの研究結果が出ています。

当たり前じゃないか

と思う人が多いと思います。

しかしながら、その当たり前を実現するためには、会社の中で「作業スケジュールを自分で決める」「タスクの内容を好きなように選べる」「収入や社内ルールに意見を言える」この状態になるには職位はともかくとして、社内での「信頼」をある程度、獲得している状態が必要です。

信頼を社内で積み重ねるには「結果を出す」ことが最重要です。このことは、そのまま昇格する可能性が上がるということです。

この信頼を得るために結果を出すことは地味でシンドイ作業ですよね。このシンドイ作業をモチベーション高くやり続けるための要素が2つ目の「達成」です。
7つの会社から238名のビジネスマンを集め、全員のパフォーマンスの変動を1200時間にわたり記録し続けた。

その結果、わかったのは人間のモチベーションが最も高まるのは「少しでも仕事が前に進んでいるとき」という結果です。
仕事の前進を感じられる職場や仕事の判断基準は自分が行った仕事に「フィードバック」はあるのかということです。

フィードバックというと「上司から受けるもの」のイメージが強い人も多いと思います。
上司から細かくフィードバックがあり、それに納得できる職場であれば言うことなしですが、そのような制度がない職場でも、自分の目の向け方次第でフィードバックを作り出すことができます。

例えば営業職の場合、日々たくさんの営業電話をかけます。
商品案内の言葉を変えてみたり、話す順番を変えてみたり、自分の営業活動に変化を加えると必ずなんらかの数字の変化が生まれます。
それこそがフィードバックになります。

事務職の人でも、今までに使ったことのないソフトを提案する、フォーマットの効率運用を考えてみるなど、自分の普段の仕事を変えることでなんらかのフィードバックを必ず得ることができます。

営業職と事務職の例を出しましたが、日々の仕事で充実感を得て、モチベーション高く働くには自分の性格と仕事の相性があっているかも見落とすことができない重要項目です。この項目こそが「焦点」です。

人間のパーソナリティタイプを「攻撃型」「防御型」の2つに分けて、そのどちらに、より多くの焦点が当たっているかを分析することによってモチベーションが変化を把握しやすくなるのではないかという研究結果です。

攻撃型
攻撃型
目的を達成し、得られる利益に焦点を当てて働くタイプ
防御型
防御型
目標を責任の一種と捉え競争に負けないように働くタイプ

この研究結果を見るときに注意すべきなのは、どちらが優れており、どちらが劣っているという話ではないことです。
先ほど、営業職と事務職の例をあげましたが、どちらが優れている・劣っているかを議論するのが無意味なのと同じ理由です。

まずは「攻撃型」の解説をします。攻撃型の特徴は目的を達成して得られる利益に焦点を当てて働くタイプです。ここでいう「利益」とはインセンティブや名声などの「外的報酬」と呼ばれているものです。

攻撃型のタイプの人は、常に大きな夢を持っており、仕事を効率的に進めようとします。基本的にポジティブな思考を持っていますが、功を焦るがあまり準備不足のまま物事を運んでしまったり、物事を楽観的に捉えがちです。また作業が思うように進まなければ気落ちしてしまいやすい傾向にあります。

一方で「防御型」の人は目標を「責任」ととらえ、それをうまく裁くことで競争に生き残ろうとするタイプの人です。自分の責務を果たすことをゴールに見据えて仕事を進めます。その一歩で、新たな業務領域を面倒だと感じてしまったり新たな挑戦に対して消極的な傾向にあります。

繰り返しになりますが、どちらが優れているか劣っているかの話ではなくて、どちらのタイプの傾向をより多く持っているかによって向いている仕事が変わってきます。

攻撃型 コンサルタント・テクノロジー系・コピーライター
防御型 事務員・データアナリスト・弁護士

ここまで、モチベーションはこれまでに自分がかけた労力に比例することや性格によって向き不向きがあることを紹介してきましたが、性格やモチベーション以外に仕事選びの重要な基準はたくさんあります。

たくさんありすぎるため、下記の項目が満たされているかに気を配ったほうが「適職」にたどり着ける確率が高まります。

自分に合う仕事の探し方は仕事内容だけでなく職場環境や気があう同僚を見つけること

厚生労働省の調査によると、同僚と仕事やプライベートな話題で笑うことがあるかという質問に対して「はい」と答えた人は30%ほどしかなく、会社内で信頼できる上司はいるかという問いに対して87%が「いいえ」と答えています。

有名な通説ですが、職場に3人以上の友達がいる人は人生の満足度が96%上がり、給与の満足度が2倍になるというデータが出ています。
このご時世、給与を上げるのは中々の難易度ですよね。さらに「昇格したくない・責任を負いたくない」という若手が増えているのも上がる給与・やりがいなどと上がる給与が釣り合わないと考えている人が多いためです。

そのためには自分の考え方に似ている人を探すのが最も手っ取り早いという研究結果が出ています。かつ趣味や好きなものが同じ人よりも「これだけは許せない」「この考え方は違うと思う」という感じで「ネガティブな部分」が似ている人の方が良い関係が長く続く可能性が高まります、

今の職場に不満を持っている多くの人は「人間関係」に起因していることが多いはずです。
この問題を解決するためには『Give&Take』という本を読んでみてください。成功する人は、一言で言うと「与える人」です。ただ「与える人」もやり方を間違ってしまうと大失敗するリスクがあります。それは自分のキャパシティ、力量をうまく把握できない人です。

「安請け合い」してしまい、自分自身がヘロヘロになってしまい、思ったような成果も出ず信用も失ってしまったという経験をした人はいませんか?
これを防ぐには「自分自身が今持っているリソースで解決可能なもののみで対応できるか」「その場で解決できるものだけ対応する」など明確な基準を持っておくことが大切です。

これを職場で活かすには、自分が現在対応している案件を誰も目から見ても明確な状態にしておき、断りきれない案件を任された時でも客観的に断ったり、途中で誰かに頼れる仕組みを新たな案件を受ける段階で作って置くことが大切だということです。

仕事の「やりがい」と「シンドさ」にどうやって折り合いをつけるのか

記事をこれまで読んでくださった方の中には

仕事って結局は苦行か

こう思った人も多いと思います。

仕事にモチベーションを感じていない人は

  • 仕事のモチベーションは自分が突っ込んだリソースに比例する
  • 昇格しないと作業や実行スケジュールが調整しにくい
  • 攻撃型・防御型の性格特性と今の仕事があっていないことに気がついた

これらの項目に難易度の高さを感じた人も多いのではないでしょうか。

人間には「自分の視野の限界」=「世界の限界」と捉えてしまう性質があります。
今シンドイ現場の人は、今自分は精一杯頑張っていて、新しい考え方を受け入れたり、方向転換することを、ものすごい高いハードルと感じてしまうと思います。

偉そうに書いていますが、僕自身もそうです。
例えば仕事で

今日は●●件、営業電話かけるぞ!仕事を●時には切り上げてブログ更新するぞ!

と心に決めても、それを実行できずにへこむ日も多くあります。

人間には誰しも「思い込み+刷り込まれた行動」のバイアスが働きます。これは人間が生きてきたこれまでの歴史で培ってきた「防衛本能」に起因する「自動ガード」みたいな機能だそうです。それを乗り越えるためには、自分にはどのようなバイアスが働いているか確認することが最初のステップです。
バイアスの話は改めて書きたいと思います。

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