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アイドルの曲は音楽じゃない?ファン心理と音楽性の違い

皆さんは中学校や高校で好きな音楽について語っているときに、最近洋楽を聴き始めた同級生から「日本のバンドなんて音楽じゃない」「日本の音楽はホンモノじゃない」と言われたことはありませんか?中学や高校の音楽を聴き始める時期だけでなく、新しい音楽の流行が生まれるたび〇〇は音楽じゃない、〇〇を評価している人は本当の音楽好きじゃないみたいな意見が出てしまいます。
その最たるものがアイドルの楽曲だと思います。

アイドルの音楽は何故批判されやすいのか、嫌われやすい理由を考察

アイドルファンからお叱りを受けそうな語弊がある見出しをつけましたが、「〇〇は音楽じゃない論」の最前線で矢面に立たされてきたのはAKBグループや坂道グループだとみて間違いないでしょう。

アイドルに対して下記のような見方をする人が多いからでしょう。

  • アイドルは歌より愛嬌
  • ファンは音楽じゃなくてアイドルを見に来ている
  • 音楽の演奏の難易度が低いように見える

そもそも「アイドル」という言葉が持つ意味合いが広すぎることが〇〇は音楽じゃない論の標的になっている原因だと思います。
音楽じゃなくて可愛さで人が寄ってきており、寄ってきた人に見せるコンテンツとしてついでに音楽をやっているという見方をされてしまうのでしょう。

アイドルは歌のパフォーマンスより可愛さという偏見

確かに、クラスの中にいる普通の女の子よりも、マドンナ的ポジションの女の子のほうが、何をするにしても注目を集めやすいですし、ちやほやされやすいのも事実でしょう。
これに加えてAKBグループや坂道グループは、コンセプトに一般の女の子が一流のアイドルになるまでの過程もファンに応援してもらうことが計算されています。

そのため、初期のころのパフォーマンス映像が、いつまでもYouTubeなどに残り続け、「歌が下手」「パフォーマンスが雑」など実情に即さない評価が下される要因になります。

アイドルオタクは音楽をわかっていないという暴論はメディアが原因?

ファン側の見られ方も、ドルヲタは音楽をわかっていないと言われる要因です。アイドル好きの方を馬鹿にしているわけではないですが、テレビ番組などで取り上げられるアイドルファンの多くは

  • 曲を聴いてるのかコールを叫びに来ているのかよくわからない人
  • MCそっちのけで推しの名前を叫ぶ続けるオッサン
  • 握手会に5時間並ぶ

他のアーティストでも同じことは程度の差はあっても起こっていると思います。しかしテレビなどの大衆に情報を一気に届けるメディアが「総選挙」などのイベントとファンの熱狂ぶりを伝える手段として、このような部分だけを切り取って報道するため、ドルヲタは音楽そっちのけで、いかに目当てのアイドルに覚えてもらうかを目的に現場に出てくるかといういうイメージを持たれてしまいます。

【アイドルをなめるな】アイドルの楽曲は計算しつくされた高い技術の音楽

最近、亀田誠治さんや松隈ケンタさんのYouTube配信や秋元康さんが出ておられるラジオ番組をたくさん見ています。
色々と感想はありますが、一番強調したいことは私たちが考えている以上に細かく計算されて音楽は作られていることです。
具体的な事例を挙げて解説していきましょう。

まずは何かと、やり玉に挙げられやすいAKBグループです。
彼女たちのコンセプトは学校です。

もっと厳密にいうと学校のクラス(HR)です。
クラスでの合唱や学校生活を切り取った風景をイメージしているため、
詞やメロディーが、ある意味パターン化されてきます。

音楽理論をかじった方であれば、すんなりとわかってもらえると思いますが
「ワクワクさせたい」
「不穏な感じを出したい」
「余韻を残したい」
与えたい印象のパターンによってメロディーをくみ上げる音の組み合わせ方は決まっています。

メロディーの組み合わせだけではなくて
ボーカルや楽器の音によって聴く層へのリーチを変えます。

具体例を挙げるとAKBはメインボーカルの音量を少し下げ
ハモリの音量を少し大きくしています。

このことでAKBの音楽を聴いて口ずさむと
すごく気持ちのいい感じに自分の声とハモリがマッチします。

逆にクラブで流れている音楽は
ドラムやベースの、俗に「リズム隊」と呼ばれる
楽器の音が大きく設計されており
転調のところで分かりやすいギターの音を
入れるなどリズムに乗って踊りやすい設計にされています。

少しは音楽の違いのイメージをしていただけましたか?

何が言いたかったかというと
音楽は聴いた人にどんな反応をしてほしいのか、例えば
「一緒に歌ってほしい」
「この音楽で踊ってほしい」
「クローズなコミュニティを作りたい」
この目的にはまる音楽を身を削って作っています。

なので、ジャンルによる音楽の優劣はありません。
その音楽が作られた目的が違うのです。

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