令和時代に若者が意識すべき新しい働き方 『上流国民/下級国民』より

GDP

元号が平成から令和に変わってから3ヶ月経ちました。
令和はサラリーマンにとって厳しい時代になると言われています。
厳しい時代だと言われる理由や何が起ころうとしているのかを橘玲さんの『上級国民/下級国民』を参考にしながら解説します。

読んでほしい人

・自分のキャリアをどのように築いていきたいか不安な20代
・この先人並みの生活が遅れるか不安な人
・働き方改革について詳しく知りたいサラリーマン
・上級国民、下級国民という言葉が出た背景が知りたい人
・日本が抱える課題を知りたい人

日本のサラリーマンは世界一の会社嫌い

平成が終わる際、大きな話題になったのは
日本のサラリーマンの生産性の低さです。

「働き方改革」が語られる際、労働時間の是正だけでなく生産性の向上が目的とされます。

生産性が低いことは経済の観点から、何が問題なのでしょうか。
それは、日本の国力(GDP)が上がらないからです。

国民の生産性が上がることで、国民は豊かになり、国の税収も上がります。
国の税収が上がることで、政府が解決したい社会課題により多くの予算をつぎ込むことが可能となります。

日本のGDPの推移


出典:ファイナンシャルスター

2000年まで、日本のGDP順位は世界のベスト10の常連でした。
しかしながら、順位をどんどん落とし、2018年には26位まで順位を落としています。

では、ここまで順位を落としてしまっている要因は何なのでしょうか。
それは日本のサラリーマンのエンゲージメントの低さです。

エンゲージメントとは?
会社への関与の度合いや仕事との感情的な繋がりを評価する指標。
生産性と密接な関係があり、日本では会社への忠誠度や仕事へのやりがいを論じる際に使われる。

日本のサラリーマンのエンゲージメントは世界22カ国と比較した際、極端に低く最下位です。

インドが1位で25pt、2位がメキシコで19pt真ん中には.アメリカが位置し1pt、最下位の日本は-23ptです。

日本のサラリーマンは無能?

日本のサラリーマンは生産性が低く、
仕事や会社に対する愛着もない。
このデータだけを見ると、日本のサラリーマンは、無能だと思ってしまいます。

実際は、日本のサラリーマンは優秀です。
PIAACという実務能力を測るテストがあります。
このテストでは日本のサラリーマンは、
どの分野においても優秀な成績を納めています。

優秀なビジネスマンではありますが
1人あたりの平均年間総労働時間は
1980年代は2,000時間を超えており
2015年時点でも1,719時間です。

このことから生産性が低いことや
会社への忠誠度が低いことは
個人の能力とは別の部分にも
原因があることがわかります。

原因は日本の社会構造です。
次の章からは、日本の社会構造や
労働市場の変化について書いていきます。

日本経済の停滞は大量採用が原因

現代の日本の社会課題の1つに正社員としての
雇用が減少し、非正規雇用への転換が始まっている。
その結果、日本のGDPや若者の所得が減少している。
それが、今の日本の姿と言われています。

まず、正社員の全体感のパーセンテージは
大きくは変わっていません。

46〜49%の間で推移しています。
1982年から2007年までの間で
アルバイトやパートのいわゆる
非正規雇用で働いている方の割合が増えました。
この期間でも正社員の割合はほとんど増えていません。

自営業者が減り、その層が正社員や
パートやアルバイトに属性を変えたのです。

これ以降はアルバイトやパート層が増えます。
要因は女性の社会進出が普通になったことです。

しかしながら、家庭に入っていた女性は
正社員ではなくパートで働くことを選びます。
先ほどと同じ期間で女性の無業者率は
46%から26%になっています。

日本の社会構造で最も割りを食ったのは
1993年から2003年に卒業したいわゆる「ロスジェネ世代」です。

ロスジェネ世代が生まれてしまった理由

バブルが弾けて、どの企業も苦戦を強いられているのは、ご存じの通りだと思います。

苦戦する企業にとって1番の重荷はバブル期に大量採用した人員でした。
日本は法律で雇用がガチガチに守られているため、簡単にクビにすることはできません。
そこで下記のような対策が取られました。

  • 新卒採用の極端な絞り込み
  • 年功賃金カーブの平準化(社歴の長さと賃金上昇のカーブを滑らかに)
  • 子会社への転籍
  • 事業部ごと外資に売却
  • (追い出し部屋)

このような施策によって正社員として登用されるのが、難しくなりました。

その後は、報酬の高い製造業から
報酬の低いサービス業へ一貫して
労働力が移動しました。

バブルのような大きな「傷」がない限り
日本は労働市場の流動性が低いため
新卒で入った会社の業績次第で
その後の人生が決まる「運試し」のような
会社選びが日本の慣例になってしまいました。

これからは新しい働き方や働き方改革が進む

1947年から49年の間に起こった、いわゆるベビーブーム。
この団塊の世代たちが2020年ごろから後期高齢者になります。
そしてビジネスの表舞台から完全に引退されます。

今までの日本経済の企業向け政策は
この層に焦点を当てて作られていたため
転職しづらい社会や日本の雇用システムが
無理をしてでも続けられてきた要因と言われています。

その要因がなくなるため、経済からも

新卒一括採用はやめたほうがいい。
終身雇用は難しい局面に入ってきた。
年金とは別に2000万円の資産を。

このような発言が飛び出すようになりました。

これから日本の社会保障費はかさみ続け
低い日本の生産性では採算が取れなくなります。
国力が低くなることは何かあったときに
国のセーフティネットの機能が弱くなることを示しています。

令和の時代は自分の身は自分で守るため
金融リテラシーや、様々な稼ぐ手段を
個人で準備して行かなければならない時代です。
ブログやアフェリエイト、投資を怪しいと
敬遠してはいられない時代だと私は考えます。

稼ぐ手段や働き方は自分で模索する時代。
「フリーター」は一昔前までは「自由な働き方」の象徴だった。

今は「不安定」の象徴。
フリーターは収入源を他者に依存しているので不安定。
令和時代は個人で稼ぐ他者に依存しないシステムを個人が構築していく必要があります。