2020年も残すところ2ケ月半です。今年はコロナウィルスの影響で様々な変化が起こりました。
ザっと例を挙げると
- テレワークが企業規模や業界問わず広がった
- 自宅で楽しめるネットコンテンツの質が高まった
- オンラインサービスなど特定の企業を除き業績の低迷・成長の停滞
ビジネスの視点でコロナウィルスを見ると「ネガティブな影響」では片づけられないほど大きな影響が出ています。
実際に600をこえる企業がコロナ禍で倒産してしまっています。
帝国データバンク:https://www.tdb.co.jp/tosan/covid19/index.html
倒産している企業が多くあるということは、それだけ多くの人が職を失ったり、大きく売り上げを落としている関連企業があるということです。
最近ではニュースでコロナ関連の報道されることが減ってきましたが問題が解消されたわけではありません。SNSを見ていると病んでしまっている人が増えているように思います。
今回のブログ記事では、こちらのテーマで書いていきたいと思います。
- 悩みすぎを防ぐ唯一の方法
- 人はなぜ悩むのか
忙しい方は、こちらの音声から内容を拾ってみてください。
悩みすぎを防ぐ唯一の方法は自分の思考の癖を知ること
食べ物の好き嫌いや異性の好みのように考え方にも人それぞれ特徴があります。
考え方の特徴というと「占い」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、心理学では「ビッグファイブ理論」が最も信頼性の高いパーソナリティ特性の分類法となっています。
ビッグファイブ理論とは
ビッグファイブとは先ほど書いた通り、最も信頼性が高いといわれている性格特性の分類方法です。
この指標は1960年代から多くの学者や研究者によって研究や改良を重ねられたものですが1990年に大成したとされるものを支持する文献が多いように思います。
もともとは、学校の成績と生徒の性格に関連はあるのか、優秀な学生とそうでない学生のパーソナリティ研究から始まりました。
それが今では性格診断から適職診断まで幅広く使われています。
具体的に性格特性を見ていくと次の5つとなります。
- 開放性
- 誠実性(勤勉性)
- 外向性
- 協調性
- 神経症的傾向
それぞれの項目を軽く解説します。
開放性が高い人の特徴
まずは開放性です。聞きなれない言葉ですが言い換えると「好奇心」の事です。目新しいものに興味をもつパーソナリティの度合いを表します。
この傾向が高い人は創造力や自己実現欲求が高い一方で見通しがつきづらく集中力に欠ける一面もみられます。
誠実性が高い人の特徴
次に誠実性です。これは読んで字のごとくチームの中で信頼を得やすかったり計画的に行動するパーソナリティです。この傾向が高い人は頑固であり集中力がありますが、柔軟性と自発性に欠ける一面もみられます。
外向性が高い人の特徴
3つ目は外向性です。これは自己主張の強さや社交性と読み替えれば想像しやすいとおもいます。この傾向が高い人は他人との付き合いで刺激を求める、おしゃべりであることを表しています。ただ高すぎると注意を引き、威圧的であると認識される他人への配慮に欠ける一面も見られます。
協調性が高い人の特徴
4つ目は協調性です。これは思いやりと読み替えれば想像しやすいとおもいます。この傾向が高い人は他人に対して手を差し伸べたり気配りが高い印象を持たれます。ただ高すぎると従順すぎるイメージや挑戦的でないイメージを持たれます。
神経症的傾向が高い人の特徴
最後は神経症的傾向です。これは心理的ストレスを受けやすい傾向を表しています。不快な感情に左右されやすい傾向にありますが、その傾向が高すぎると様々なものごとに対して無感動・無関心なイメージを持たれがちです。
いかがでしたでしょうか。5つの性格要因をザックリ理解してもらえましたでしょうか。
ここで分かってほしかったのは「皆この性格を目指しましょう!」みたいな一律の基準がないということです。
ポジティブであればいいネガティブはダメという感じではないということです。
人はなぜ悩んでしまうのか
人が悩んでしまうのは他人と比べてしまうからです。例えば無人島で自分以外誰もいない状況であれば貧富の差や容姿はおそらく気にならないでしょう。
分かっていても私たちが生きている現代は常に競争と、社会からあぶれないための変化を求められます。
そこに疲れた人がたくさんいるのだと思います。
経済ニュースを見ていても日本企業の生産性の低さを嘆く記事や外国と比べてサラリーマンの昇給率が低いことが連日語られ、そのデータを見ながら大企業の社長やイマドキのスタイルに身を包んだ若手社長がコメントを寄せています。
SNSを開くとビジネスインフルエンサーが個人主義を掲げ群れからの脱出を進めてきます。
「自分には縁のない世界だ」と、うそぶきながらも「他人からの指示を受けない生活」「極限までストレスを減らす暮らし」にあこがれる方が多いのではないでしょうか。
しかしながら、ストレスを抱えている人の悩みを突き詰めていくと悩みの本質は「人間関係」に行き着くのだと思います。
例えば、次のような要因が挙げられます。
- 同僚との出世競争に疲れた
- 非効率なオジサンに大きな顔をされたくない
- 親子ほども年の離れた部下に馬鹿にされている気がする
- 自分が好きでない人の指示に従いたくないが断れば立場が悪くなる
-
コミュニケーションロスが毎日起こるので人間関係が面倒なものだというイメージが強い人が多いのだと思います。
- 生き生きとした人生を送っている
- ストレスレベルが低い
- 生産性が高い
- 受容:ありのままの自分を受け入れてもらう
- 正確:自分の意見や信念正しく伝える
- 達成:なにか重要なことを達成する
- 冒険:新しくてワクワクする体験をする
- 魅力:身体的な魅力を保つ
- 権威:他者に対して責任を持って指導する
- 自治:人まかせにしないで自分で決める
- 美的:身のまわりの美しいものを味わう
- 庇護:他者のめんどうをみる
- 挑戦:難しい仕事や問題に取り組む
- 変化:変化に富んだバラエティ豊かな人生を送る
- 快適:喜びに満ちた快適な人生を送る
- 誓約:絶対に破れない約束や近いを結ぶ
- 慈愛:他者を心配して助ける
- 貢献:世界の役に立つことをする
- 協調:他者と強力して何かをする
- 礼儀:他者に対して誠実で礼儀正しく接する
- 創造:新しくて斬新なアイデアを生む
- 信頼:信用があって頼れる人間になる
- 義務:自分の義務と責任を果たす
- 調和:周囲の環境と調和しながら生きる
- 興奮:スリルと刺激に満ちた人生を送る
- 貞節:パートナーにウソをつかず誠実に生きる
- 名声:有名になって存在を認めれる
- 家族:幸福で愛に満ちた家庭を作る
- 体力:丈夫で強い身体を保つ
- 柔軟:新たな環境にも簡単になじむ
- 許し:他人を許しながら生きる
- 友情:親密で助け合える友人を作る
- 愉楽:遊んで楽しむこと
- 寛大:自分の物を他人にあたえる
- 真実:自分が正しいと思うとおりに行動する
- 信教:自分を超えた存在の意思を考える
- 成長:変化と成長を維持する
- 健康:健やかで体調よく生きる
- 有益:他人の役に立つこと
- 正直:ウソをつかず正直に生きる
- 希望:ポジティブで楽観的に生きる
- 謙遜:味で控えめに生きる
- 笑い:人生や世界のユーモラスな側面を見る
- 独立:他者に依存しないで生きる
- 勤勉:自分の仕事に一生懸命取り組む
- 平安:自分の内面の平和を維持する
- 親密:プライベートな体験を他人とシェアする
- 正義:すべての人を公平に扱う
- 知識:価値ある知識を学ぶ、または生み出す
- 余暇:自分の時間をリラックスして楽しむ
- 寵愛:親しい人から愛される
- 愛慕:誰かに愛をあたえる
- 熟達:いつもの仕事・作業に習熟する
- 現在:いまの瞬間に集中して生きる
- 適度:過剰を避けてほどよいところを探す
- 単婚:唯一の愛し合える相手を見つける
- 反抗:権威やルールに疑問を持って挑む
- 配慮:他人を心づかって世話すること
- 開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く
- 秩序:整理されて秩序のある人生を送る
- 情熱:なんらかの発想、活動、人々に深い感情を抱く
- 快楽:良い気分になること
- 人気:多くの人に好かれる
- 権力:他人をコントロールする
- 目的:人生の意味を方向性を定める
- 合理:理性と論理に従う
- 現実:現実的、実践的にふるまう
- 責任:責任をもって行動する
- 危険:リスクを取ってチャンスを手に入れる
- 恋愛:興奮して燃えるような恋をする
- 安全:安心感を得る
- 受諾:ありのままの自分を受け入れる
- 自制:自分の行動を自分でコントロールする
- 自尊:自分に自信を持つ
- 自知:自分について深い理解を持つ
- 献身:誰かに奉仕する
- 性愛:活動的で満足のいく性生活を送る
- 単純:シンプルでミニマルな暮らしをする
- 孤独:他人から離れて1人でいられる時間と空間を持つ
- 精神:精神的に成長し成熟する
- 安定:いつも一定して変化のない人生を送る
- 寛容:自分と違う存在を尊重して受け入れる
- 伝統:過去から受け継がれてきたパターンを尊重する
逆に言えば人間関係のストレスを減らす方法を身に着けることができれば人生における様々な問題を解決しやすくなります。
自分を責めないための最良の方法は価値観マップを作ること
この記事の最後に自分を知る最良の方法を紹介します。
「人間関係」といっても、その悩みは多岐にわたると思います。それらの悩みをマルっと解決しようと思うと方法は一つです。それは自分の思考のクセを知ることです。
思考のクセは自分が大切にしている価値観マップを作れば分かる
ライスの研究によるとMBAを受講している大学生を対象に自分のことをどれだけ客観的に見ることができているかというテストをしました。
MBAの大学生551人に自分自身のコミュニケーション能力や判断力についてヒアリング。同様の項目を被験者の友人などにもヒアリングをして比較した結果、差異が低い人ほど
繰り返しになりますが、自分の価値観を知ること思考のクセを知ることに繋がります。
それを知るための方法価値観マップについて紹介をします。
価値観リストの作り方
まずは80個ある価値観を「とても重要」「重要」「重要ではない」に分類します。
次にとても重要に分類したものの中から特に重要視しているもの10個まで絞り込みます。絞り込んだものをランク付けします。
価値観リスト、定期的にやっていますが、この並びが1番しっくりきてる pic.twitter.com/YTQBp0gHPu
— Owl (@owl_standfm) September 28, 2020
TOP10が作成できたら、その価値観は自分にとってどういう意味があるのか、自分にとって大切である理由は何かを考えて文章にまとめて完成です。私の場合だと、下記ツイートのような感じです。
価値観リスト【秩序】
80のワードで先頭に置いた価値観。
整理されて秩序のある人生を送る。整理された秩序ある状態とは自分の足りないものを知りつつも思い悩まずに前を向けている状態。
完全無欠を目指すなんて正直きつい
何があって何がないか手札を把握しているだけで混乱(無秩序)は避けられる— Owl (@owl_standfm) September 29, 2020
このワークが優れているところは、心理テストや占いなどと違い、「言葉遊び」で何となく当たっていると思わせるのではなく、自分自身の考え方と時間をかけて向き合う時間が作れることです。
もやもやを耐える時間を過ごすのではなく打破するための思考の時間として有効に使いましょう。
僕がこのワークを知ったのはメンタリストDaiGoさんの『ムダに悩まない理想の自分になれる超客観力』という本からです。
先ほど紹介したワークのほかにも怒りの沈め方や最強の判断力が身につく方法、正しい謙遜とは何かという現代人の悩みをすべて解決できる内容でしたので「今すぐ購入」から是非ともチェックしてみてください。